【本】成功する子、失敗する子【子育ての科学】

みなさんこんにちは、チョークと申します。
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今回は子育てについての科学的な解説がされている本である、ポール・タフ著の「成功する子、失敗する子」を紹介していきたいと思います。

子育てについて、私はひとりっ子で兄弟を見てきた経験もないため、全く知識がない状況です。現在は子供はいないのですが、将来できる可能性も考えて、今から知識を付けておきたく読んだ次第です。

既に子育てをしている方からすると、ズレたことや甘いなと思うこともあるかもしれません。しかし私なりに、この本を読んで学んだことをシェアしていけたら、と思います。

この本について

作者について

ポール・タフ

「ハーバーズ・マガジン」「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」編集者、記者を経て、フリーのジャーナリスト。子供の貧困と教育政策を専門に多数の執筆、講演活動を行う。

巻末著者紹介より。子育てや子供自信の問題についてが専門の米国出身の記者です。

本の概要

本書は2013年の発売です。子供が伸ばしていくべき気質や性格、また避けるべき親の態度について解説されている本です。記者出身ということで、科学的な実験の情報も紹介しつつ、それが現在の社会とどう繋がるのか?への考察が詳細で面白い本でした。

重要なのは「気質」

それでは内容の解説に入っていきます。

本書では子供の伸ばすべき「気質」について、以下の要素が挙げられています。気質とは、性格や特性等、その子の「考え方」のことだと思っていただければと思います。

自制心・好奇心・やりぬく力・自信・感謝・オプティミズム(楽観的、楽天的)

本書では他にも挙げられているのですが、被っているなと感じたものは省いています。この記事では、特に重要だと感じた部分に絞って、それぞれ解説していきます。

精神が安定した子供に育てるために

まずは、精神的に安定した子供に育てるために意識したいことをまとめます。精神的に安定しているということは、土台がしっかりしているということですので、多くの分野で成功しやすくなると考えられます。

子供の不適応を予測できる材料

では、子供の不適応の原因と考えられることは何でしょうか。本書では、

・母親のふれあいが少ない
・親が過度に批判的
・放課後に大人の目が届かない

これらの要素が挙げられています。

私がこれらに共通してるなと感じたのは、両親が子供に寄り添ってあげられることが重要、ということです。母親の物理的なふれあいが必要なのはもちろんです。過度に批判的というのは、口うるさく説教してしまう、いわゆる毒親みたいなことです。これも親が子供よりも自分の考えを押し付けてしまうことが原因と考えられます。また放課後を子供任せにしたら、すべきことよりやりたいことが優先されてしまうでのは当然です。それを正しい方向に導くのが親の役目です。

子供に物理的にも精神的にも、寄り添ってあげることが重要でしょう。

ストレスの悪影響

また、ストレスは子供の精神の発達には大敵です。

ストレスは、気質を弱める形で影響すると考えられています。思考を制御する能力は前頭前皮質にあるのですが、酷使すればやがて壊れてしまいます。

人体のストレス対応システムは、ただ素早く反応し、必要になるはずの道具を総動員するだけ、という仕組みになっています。ストレス源が感知されると、とりあえず必要そうなもの、全部ぶっこんどけ!という指令がなされてしまう訳です。火事への対応みたいなものですね。

たまに起きる程度であれば、まずは消火してしまってから、その機能を再建することができます。ですが、頻繁に起こると、回復が間に合わなくなり、最終的に壊れてしまう、という訳ですね。

しかし、母親が子供にしっかりと関心を寄せていれば、ストレス要因を低下させることが分かっています。更に幼児期は、両親から、感情面の要求に対して敏感に応えあげることも重要です。これにより、安定した、愛情深い関係を築くことができ、自立心旺盛な「安定群」に育つことが可能になります。

逆に、突き放した態度や、葛藤、敵意のある親のもとで育つと、不安定群になってしまう可能性が高まります。実際にそのような感情を抱えていたとしても、子供の前ではぐっとこらえましょう。できれば子供に八つ当たりするようなことは避けたいですね。

気質を育てるために

本書では「気質」を育てる方法は、失敗する可能性があることをさせてみること、とされています。つまり、転んでも自分で起き上がる機会を作る、ということが重要ですね。このときに大事なのは、させるからには、しっかり目を届かせておくことです。失敗したときに親が助けてくれないと、挑戦や失敗を避けるようになってしまうでしょう。

影からは見てるけど、失敗するまではフォローしない。このくらいの距離感が気質を育てるために重要だと考えられます。

重要な気質

ということでここまでは安定した土台を作るための方法、考え方を解説してきました。ここからはいよいよ、伸ばすべき気質を4つ、紹介していきたいと思います。

オプティミズム(楽観性)

まず1つ目はオプティミズムです。オプティミズムとは、物事を楽観的に捉えられる能力のことです。例えば週末、土曜日が終わるときに、「あと1日しか休みがない」と捉えるのが悲観主義、「もう1日休みがある」と捉えるのが楽観主義です。本書では、この能力を持った人をオプティミストと呼びます。

オプティミストはよくない事象が起きたときにも、特定のもの、限られたもの、短期的なものと捉えることができます。つまり、失敗しても気を取り直して、もう一度やろうと考えることができるのです。結局、成功は試行回数によるところが大きいので、一度失敗してもまた挑戦できる、このマインドは重要だと思います。

また、知能は周りの影響を受けると信じている方が、成績がはるかに良くなるということが分かっています。これはオプティミズムから派生するしなやかマインドセットの影響が大きいです。しなやかマインドセットについては、また別記事で解説したいと思っているので、楽しみにしていて下さい。

ここでは、周りの影響を受けないと考えるより、影響を受けると考える方が、他人のアドバイスを素直に受け入れられるため、成績がよくなると考えられます。

やり抜く力

2つ目は、やり抜く力です。

やり抜く力の高い人は、

・高校、大学の成績が良い
・犯罪にかかわる確率が低い
・結婚生活が長く続く
・長生きする

等の傾向が確認されています。ペンシルべニア大学のデータでは、入学時の成績は普通でも、やりぬく力のスコアが高いと、その後のGPA(評定平均)が高くなることも分かっています。

やりぬく力とは、ゴールを一心に目指すという自制心が、行動と結びついたときに出てくる力だと考えられます。見返りがなくとも真剣に取り組む自発的なモチベーション、と言うこともできます。この力は、労働市場が重きを置くものになります。社会人として活躍するためには必要な力でしょう。

自制心

続いては自制心についてです。自制心とは、本能や習慣による反応を抑制して、もっと効果が高いと思われる行動をとれる力です。目の前の快楽より、将来の自分にリソースを使える能力ですね。

やり抜く力と通じますが、知能検査よりも自制心を評価する方が、評定平均を正確に予測できることが分かっています。これは自制心が高い方が、自然と勉強時間が伸び、成績が良くなるため、と考察されています。

自制心を育てるためには、誰かが自分の能力を信じ、改善できると持ち掛けてくれる体験が必要とされています。つまり、何があっても味方でいてくれ、改善、挑戦を促してくれる人物が必要なのです。

逆に自制心に問題を抱える人々は、強烈な体験や深い刺激を切望していることが多いとされています。親が見ている状況で挑戦や刺激を受けた経験が足りていないと、より強い刺激を求めるようになってしまうのでしょう。

認知の柔軟性

最後は認知の柔軟性です。認知の柔軟性とは、問題に対し、別の解決法を見つけられる力のことです。

この力があると、既存の枠組みにとらわれず、色々な角度で物事を見ることができます。なじみのない状況に対処したり、うまくいかないことがあっても解決策を見つけだすことができるでしょう。

色々な角度で物事を考えられるかは、親の影響も大きいと感じます。親が認知の柔軟性を発揮し、それを子供に見せられているかを大事にしたいですね。

最後に、重要なこと

ということで、今回は子供が育つうえでの重要な気質や、親の態度、考え方をお伝えしてきました。

本書では、習慣と性格は本質的に同じもの、と述べられており、この考え方も大事だと思いました。気質や特性は1日で出来上がるものではなく、毎日の積み重ねや習慣が大事になります。コロコロと言うことが変わらないように、私も気をつけたいと思いました。

今回の記事は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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