みなさんに質問です。
最後にちゃんと「人の話を聞いた」と自身を持って言えるのはいつでしょうか?
相手の話の途中で割り込んだり、気持ちを汲み取れずズレた返しをしてしまったり…等々
私を含め、多くの方は人の話を聞けていないと言われています。
よく聞くのが、男女の会話ですね。
私は男性なので、女性はただ話を聞いてほしいだけ、アドバイスは求めていないとよく言われます。
この感覚、昔はよくわかりませんでした。
しかし、うんうん、と頷いているだけでも、多くの人(男女問わず)は満足することにある時気づいたのです。
そのように、人はただ話を聞いてほしいだけなんだ、となんとなく気付いた時、手に取ったのがこちらの本。
著者のケイト・マーフィさんは、アメリカのジャーナリストとして活動されている方です。
いわば、「聞くことのプロ」と言えるでしょう。
「やっぱり、話を聞くことって大事なんだ!」と改めて教えてくれ、腑に落ちた感覚がありました。
今回はこちらの本の内容を元に、人の話をただ聞く、「傾聴」の大事さをお伝えしたいと思います。
傾聴をしないデメリット

まず先に、傾聴をしないことで起こるデメリットを紹介していきます。
チャンスを逃す
1つ目は、チャンスを逃すということです。
今話している内容は、その機会を逃したら二度と聞くことができないかもしれません。
特に、相手が滅多に会えない人物であれば、尚更です。
メリットになる話をしてくれているかもしれない
相手は好意のサインを出しているかもしれない
それを見逃してしまったら、2度と表に出してくれないかもしれません。
そして、後悔、損をするのは自分自信です。
一度しかないチャンスを逃さないよう、スマホをながらで見たりせず、しっかりと聞きましょう。
相手を拒絶していると示す
相手の話を聞かない、ということはその相手を拒絶していることを示してしまいます。
「好きの反対は嫌いではなく、無関心」世間でよく言われる言葉ですよね。
相手が一生懸命に話しているのに注意を向けないということは、「面白くない」「その話は重要でない」「その話は聞く価値がない」とほのめかすことになります。
自分がどう思っていようが、相手がそう感じてしまうのです。
このように、話を聞かないことで、チャンスも人も、遠ざけてしまうことが分かります。
傾聴のメリット

では逆に、話をちゃんと聞くとどのようなメリットがあるでしょうか。
ユーモアが言える
話の中で適切な返しや気の利いた一言が言える人、いますよね。
そういったユーモアが言えるかどうかは、場の空気が読めているかにかかっています。
場の空気がちゃんと読める力は、イコール話をちゃんと聞く力と言えます。
本書では自信や余裕、親密さ、安心感がないとユーモアは言えないと解説されています。
日本人は空気を読むのが得意といいます。
しかし実際は、相手を慮ったがために自分の考えは心に留めておく、ということが多いと思います。
私が思うに、それは空気が読めているのではなく、自信や安心感がないため意見を言えていないのではないでしょうか?
本気で話を聞き、ユーモアの利いた受け答えを意識したいですね。
認知力の向上
これは人の話を聞く、というより、自分の話を自分が聞くことで得られる効果です。
ひとりごとをよく言う人は、認知力が必要な活動の成績が向上することが分かっています。
これは所謂メタ認知をしているためだと私は考えています。
自分を客観的に見られることで、多角的に物事を捉え、課題解決能力が向上することが知られています。
更に、ひとりごとの内容が親切でオープンであるほど、健康が増進されると言われています。
(ウェルビーイング)
人だけでなく、自分の言葉にも耳を傾けましょう。
ネガティブ・ケイパビリティ
よくわからない英単語が出てきました。日本語にすると「消極的能力」だそうです。
はい、日本語にしても意味わかりません。
これは、短期的に事実や理由を求めず、不確かさや謎、疑念を抱き続けられる能力とされています。すぐに答えが分からない、答えがない疑問に対して、一度そのままにしておく力と言えるでしょうか。
この能力が高いと、アイデアを出したり、判断を下すことが得意になるという研究もあるそうです。
私の実体験でも、判断や責任から逃れる上司ほど、最後まで話を聞かず、割り込んで質問してきました。
勘違いしてはいけないのは、わからないことをそのままにしていい、ということではありません。
調べても分からないことを、いったん「疑問」というカテゴリーに置いておける力が重要です。
では、聞けていない理由は?

ここまで傾聴の重要さを解説してきましたが、現状、多くの人は他人の話を聞けていないとされています。
実際、会話の割り込みや主張ばかりする言い合いを、よく目にするのではないでしょうか。
この項では、なぜ多くの人は話が聞けないのか?原因を考えていきたいと思います。
不安、弱み、自信のなさ
まず大きな要因として、不安感、弱み、自信のなさが考えられます。
これは先ほどのユーモアと逆の要素になりますね。
日本人は島国独特の出る杭は打たれる文化により、周りから嫌われたくない不安感が大きいと思います。それに伴い目立つ行動を避けるため、何かを達成する、ということが難しくなり、自信もつかない。
このような悪循環が起きているのではないかと思います。
不安や自信のなさを克服するには、筋トレや瞑想を取り入れることが有効そされています。
傾聴と併せて、取り組んでみて下さい。
近接コミュニティ・バイアス
もう一つ、話を聞けない要因が、近接コミュニティ・バイアスです。
これは、親しい人、特に家族の話であれば、自分は聞けていると思い込んでしまうことです。
実際、家族の話って「もう知っている」と思って聞き流してしまうこと、多くないでしょうか?
ですが、家族でもお互いの知らないこと、実は沢山あると思います。しかし、知っていると思い込んでしまうのです。
これは家族での喧嘩が起こりやすい原因のひとつではないでしょうか。
大事な関係を壊さないためにも、親しい人ほど、ちゃんと話を聞くことを意識しましょう。
適切な聞き方とは?

では、ここからはどうすればちゃんと相手の話が聞けるのか、解説していきます。
本書の中では「相手の話が退屈なのは、あなたに原因がある」とされています。
適切な返し、質問ができれば、誰もが面白くなるのです。
「あいつの話はつまらない」と言う前に、自分の聞き方がおかしくないか、確認しましょう。
全力で聞く
私が最も重要だと思うのが、相手の話を全力で聞く、ということです。
これはヘドバンのように激しく頷く、ということではありません。聞くことに全エネルギーを傾ける、ということです。
優れた聞き手は、例え処理能力が余っていても、頭の中で寄り道をしません。
ですので、準備した通りに話そうとしたり、聞きながら「こう返そうかな」などと考えなくていいのです。ただ傾聴し、自分が感じたことや知識を総動員して、その場で受け答えれば良いと思います。
準備は大事ですが、聞いているか、他のことを考えているかは、意外と顔に出るものです。
全力で、傾聴しましょう。
間をいとわない
私個人としては、この「間」を非常に重要視しています。
まず大事なのは、相手が話している最中に自分の話で割り込まないこと。
自分が話したい気持ちはぐっとこらえて、最後まで聞きましょう。
そして、一回相手の話が途切れても、一呼吸置いてから話しましょう。
これは、まだ相手が話すことを考えている途中かもしれないからです。
もしかしたら、うまく言葉にできていない「何か」を伝えようとしているかもしれません。
そういった時は本音や重要な話が多いので、聞けると聞けないで大きな差になります。
自分の話は置いておき、引き出すことに集中しましょう。
オープンな質問をする
オープンな質問とは、相手が自由に答えられる質問ということです。
例えば、「それで、あなたはどう思ったの?」
こう聞けば、相手が自由に話してくれますし、相手側も「興味を持って聞いてくれている」と実感しながら話せるでしょう。
逆に、Yes、Noだけで答えられる質問は、そこで会話が終わってしまう可能性が高いので、避けましょう。
プライベートな話題
プライベートな話をする時、人は最も会話の感受性が高まるとされています。
相手も共感しながら、会話してくれるようになるということですね。
積極的に、プライベートで感じたことを話していきましょう。
わからない時、流さない
これも非常に大事だと思います。
話が理解できなかったとしても、ほとんどの人は、話を流してしまうのです。
これは恥ずかしながら私も身に覚えがあり、話の流れを止めたくなかったり、見栄を張ったりでスルーしてしまうんですよね。
しかし、そこで「ちょっと待って、よくわからなかった」と言うことが大事です。
相手もちゃんと聞いていることを実感できます。
また、その場は収まっても後々、「言った、言わない」でトラブルになるかもしれません。
分からないことがあれば、恥ずかしがらずにしっかり聞き直しましょう。
でも、きつい時は離れていい

ここまで、人の話を傾聴することの大事さを解説してきました。
しかし、疲れていたり、時間がない時、メンタル的にきつい時等は、どうしてもあると思います。
そんな時にエネルギーをかけて人の話を全力で聞くと、それこそ心身をやられてしまうかもしれません。それでは本末転倒ですので、きつい時はそっと離れて大丈夫です。
自分が全力で聞けてこそ、傾聴も活きるのです。
実践してみての感想・まとめ
ということで、傾聴の大事さを解説してきました。
私の実体験ではありますが、傾聴を意識するようになってから、いくつか成果を感じています。
まず、明らかに信頼を集められるようになりました。
仕事においてはもちろんのこと、プライベートな相談も以前よりされるようになった感覚があります。
他にも、前より楽しく会話できている実感があります。
聞く側に回ると相手ばかりスッキリすると思われるかもしれません。
しかし、実際は相手の深い話を聞けた方が、満足度の高い会話であったと後々感じます。
欠点としては、元々話が長いタイプが相手だと、平気で時間が過ぎてしまうことですが…
まとめると、聞き上手は話し上手、というのはよく言ったもので、傾聴ができれば不思議と、話がうまいと言われるようになります。
ぜひ今回の記事を参考にしていただき、人の話を聞いてあげてください。
ということで今回の記事は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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