先日、取引先から理不尽なことを言われ、モヤモヤ… その状態で立ち寄った書店で手に取った本がこちら、「バカの壁」でした。(決してその取引先がバカと言いたいわけではない)
既に有名な本だと思いますが、今まで難しそう、堅そう、という印象から手に取ってきませんでした。
しかし、実際に読んでみると、人と自分の考え方には違いがあり、成長すべきは私であるとポジティブになることができました。
この記事はあくまで私個人の感想や学んだことを文章にしたものであり、要約ではございません。
こんな感想の人がいるんだな、くらいに思っていただければと思います。
著者について
養老 孟史
日本の医師、医学者、解剖学者[1]。東京大学名誉教授。医学博士。ニュース時事能力検定協会名誉会長。神奈川県鎌倉市出身[2]。
Wikipediaより抜粋。
まずは著者の養老先生について。
人間の行動や社会の問題についてを解剖学や医学、精神医学等に基づいて論じられている先生です。多くの著書があり、「バカの壁」は最も有名ですね。2003年の発売以降、450万部を超えるベストセラーとなっている、非常に評価の高い本となっています。
どのような本?
続いて、この本の概要をご紹介します。
みなさんは仕事や学校で、「この人、話が合わないな」「この人とは考えが合わない」という感覚に陥ることはありませんか?
それはつまり、
人によって受け取り方が変わる
↓
その情報を処理する脳の働きも違う
↓
処理が違うので出力(行動・言動)が違う
ということであると述べられています。
また、現在の情報化社会において、すぐ「正解」を求めてしまう、ということも多いと思います。しかし、簡単に答えが出ることばかりではないですし、色々な角度から物事を考えなくてはならないと気付かせてくれる本です。
言われてみれば、納得すると思います。
ですが、なんでもGoogleやSiri、AIに聞けば答えが帰ってくる現代では、忘れがちなことではないでしょうか。
学んだポイント
私がこの本で大きく学びを得たポイントは3つあります。
①生物は流転する、情報は流転しない
ちょっと難しい表現ですが、流転とはつまり変化する、ということです。
人は変化するけれど、情報(例えば、SNSに一度UPした言葉)はもう変えられない。
人は、「情報は日々変わっていくけれど、受け取る自分は変わらない」と思いがちです。実際は逆で、既に出ている「情報」は変わりません。しかし「人」は精神的には波があったり、成長したり、肉体的には老化したりと、変化していくものなのです。
ここから学んだ事として、昨今はリベラル化や個性を重視する流れもあり、「私は私」と自己を強く意識していました。ですが、人は日々変化していきますので、「ブレない私」に固執するのも危険、変わってもいいんだ、と気づきました。
②身体(無意識)の状態を大事にする
これは現代人は無意識の部分へ目を向けることを忘れている、ということです。
例えに挙げられているのが、痛み。病気で痛みがある場合、対症療法としてまず痛みを取り除こうとすることが多いと思います。つまり、痛みは無意味、悪として取り扱われている。
しかし、痛みも体の防衛本能であり、決して無意味ではないはずです。
ここからは体のサインに目を向け、無理をしない、ということを学びました。現代人、特に日本人は体に鞭打って頑張ることがまだまだ美徳とされています。しかし、体のサインを見逃さず、しっかり休むことこそ、長期的に高いパフォーマンスを出し続けることに繋がると再認識しました。
ちなみに本編では、痛みのように、本来は意味があるものを無意味とすることの代償として、人生に意味を見出せない、ひいては自殺者の増加にも繋がっていると述べられています。
③物事を二元論で見る
これは一元論(絶対的な真理がある)より、二元論(正しいかもしれないし、間違っているかもしれない)の視点で物事を見るべき、ということです。著者はこれを一神教と多神教に例えています。一神教は絶対の正解(神)があり、教義によっては他の考えを受け入れないこともある、という事ですね。
これも一つの「バカの壁」です。この二元論の考え方と①で出てきた「流転」を合わせれば、「正解も時代によって変わっているかも知れない」「他の考えもあるかも知れない」と違う視点も持てるはずです。しかし一つの考えに固執してしまうと、対立したり価値観を押し付けたりする、という訳です。(特定の宗教を否定する意図はありません)
ここから学べる事として、①これが絶対、とは考えないようにすること、また②それを理解していない人もいる、という事です。
まず、絶対なものを求めないようにしようと思いました。私は元々科学が好きで、「正解」を求めやすい性格です。すると自分が正しいと考えやすく、人と衝突する事が増えやすい訳です。そんな時、相手の視点を持てるように、この考えを大事にしようと思いました。
また、「自分が絶対正しい」と思っている人がいる、と理解できたことも重要でした。相手が自分の正しさを主張してきた時、「この考えに固執してるんだな」と気付ける。「私もそう考えている時期があった」と考える。これだけで、多くの衝突を回避できるのではないかと感じました。
感想
本書を読んだ私の感想です。
本書は口調が厳しい時もあり、誰にでも読みやすく書かれている本ではないと思います。私としてはこの本をしっかり読めるのも一つの「壁」であると感じました。
しかし、上記でも挙げているように学ぶべきポイントは多いです。しかも、読むたびに受け取り方が変わりそうなので、5〜10年毎くらいに読み返したい本になりました。(中々、実際にはできないものですが)
こんな方におすすめ
最後にこの本をおすすめしたい方として、人と衝突してしまう事が多い人や、すぐに正解を求めてしまう人です。またベストセラーですので、上記関係なく教養の一つとして全人類に読んでほしい本でもあります。
全員が自分の立場に固執せず、多くの視点で物事を見ることが出来れば、今よりも少し、生きやすい世の中になるのではないでしょうか。
ということで今回の記事は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。





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